正村ゲージ


  ガラス商であった正村竹一氏は昭和11年に名古屋でパチンコ店を開業。

  きっかけは、藤井文一氏考案の「鋼球式」。
  新製品を造るために当時ガラス商だった正村氏のもとへ。
  この出会いが縁で正村氏もパチンコ屋を開業した。

  それまでのパチンコは入賞口が多く、バラ釘のみで構成されていたが
  入賞口を少なく、釘の本数も大幅に減らし、釘の並び方に工夫した。

  現在も見られる「天釘 ヨロイ釘 ハカマ」などは
  全て正村ゲージが原型である。

  正村ゲージのパチンコは爆発的に売れた。
  そこで同業他社が正村ゲージ台を1台購入、模倣台を製作した。
  始めはイミテ−ションも売れたがやがて売れなくなる。

  対して正村ゲージ台はよく売れた。
  それはお客が「模倣台は玉の動きが面白くない」といって納得しなかったから。
  模倣台のメーカーは「全く同じに作ってるのに...」
  と不思議がった。

  正村氏はガラス商を営む前に大工の経験があり、
  「釘は斜めに打つべし」と教えられていた。

  「斜め打ち、釘の長さ、寝かせ、」

  この3点が当時の他メーカーにはマネ出来ないものだったのだ。

  案者である正村氏はゲージ構成を特許申請せず、
  他業者が模倣するのを黙認。
  氏が特許申請をしていたならば、一財産を築けたかもしれない...。



 パチンコチュートリアルTOPへ

Copyright (C)2007 Pachinko Tutorial All Rights Reserved